◆安全及び環境保護基本方針
株式会社霧島海運商会は、船舶管理業務を実行する上で、船舶の安全運航及び環境保護の確保に関し、次の基本方針を定める。
「海上における安全、傷害又は人命の損失並びに海洋環境及び財産の損害回避」を確実に確保することを最優先されるべき事項であると認識し、これを当社の基本方針とする。
当社は、本方針を完遂するために国際安全管理コード(ISMコード)の要件及び適用される法令に準じた「安全管理システム」を確立し、安全及び環境保護を最優先の基、実施に当たっては特に次の事項に留意する。
当社は、船舶管理業務をより確かなものにするため、2000年に任意ISMコード「※DOC」を取得し、安全管理システムを構築いたしました。2001年から各船舶の「※SMC」を順次取得し、現在まで安全管理システムを継続的に更新、維持しており、「船舶の安全運航及び環境保護の確保」に努めております。
「※ISM」とは、「INTERNATIONAL SAFETY MANAGEMENT」の略字で、日本語では「国際安全管理」と呼ばれています。 「※DOC」とは、「DOCUMENT OF COMPLIANCE」の略字で、日本語では「適合認定書」と呼ばれており、ISMコードの要件への適合に関する最初の検査に合格した後、会社に対し発給されます。 「※SMC」とは、「SAFETY MANAGEMENT CERTIFICATE」の略字で、日本語では「船舶安全管理認定書」と呼ばれており、 ISMコードの要件への適合に関する最初の検査に合格した後、船舶に対し発給されます。
○ ドック時安全会議
各船舶において毎年1回のドック入渠時に、荷主主催の安全会議を実施。最新の情報や荷動きを含めた今後の各船の動向等の説明があり、主に最近発生した事故・トラブル事例を題材に、事故の未然防止の観点から原因と対策を掘り下げ、それに対する基本作業の再徹底、人的要因による事故・トラブルの絶滅等、参加者全員で率直な意見を交換すると共に、コンプライアンスの周知・徹底を図り、安全確保に努めています。
○ 会社安全会議
会社において毎月1回の安全定例会(船主・船長含む)を開催、当社グループ内で起こった事故・トラブル事例の概要、原因と対策等の説明、月間安全重点目標の習熟度を確認し、いかに抑制効果につなげられるか、模索しながらグループ一丸となって安全確保に取り組んでいます。
○ 訪船活動
各船舶において定期的に会社の担当者が訪船を実施。基本作業に対する確認と通達文書の確認(最近の事故トラブル事例・ヒヤリハット事例など)を行い、乗組員と意見交換を実施し「安全意識の再確認」と「安全意識の更なる改善・向上」に取り組んでいます。また、乗組員の今後の配乗計画の動向などの打ち合わせを行い、船内のコミュニケーション、乗組員同士の人間関係を把握し、船内融和が維持できるように努めています。
○ 教育研修 (skill up)
当社のモットーである「お客様の大切な荷物を、安全且つ安定的にお届けすること」を旨としていますが、これら安全運航を維持・継続していく基本となるのは現場で働く乗組員一人ひとりであります。 当社は、乗組員の教育に重きを置き、試行錯誤を重ね独自の様々な社内研修プログラムを立案、新卒者向けの社会人研修から、中途採用者向けの安全研修等バラエティに富んだ研修も準備しています。また、外部研修への受講も適宣行っております。
・OJT研修(乗船中) ・OFF-JT(下船中)など
○「安全・品質・環境」活動
○「船員安全衛生」活動
○「船員災害防止」活動
「船員災害防止協会優良会員認定制度」とは、前年度において「ゼロ災害」に努力し、協会活動に積極的な会員を単年度毎に「優良会員」として認定し、優良会員認定証及びステッカーを配布することにより、その努力と成果を明示するものであります。
また弊社グループ企業でも、霧島物流が管理運用する「菱成丸」が2021年10月11日付で、「霧島丸」が2021年11月11日付で、最高評価である5つ星を獲得しております。
「内航船省エネルギー格付制度」とは、国土交通省海事局が船舶の省エネ・省CO2排出性能を評価し可視化、その結果を格付として表す制度です。 申請船舶の環境性能が基準値より何%改善しているかに応じて、星1つから5つで評価を行うものであります。